ボタンで日用品が届く「Amazon Dash Button」日本上陸。事務用品への展開も期待

 アマゾンジャパンは、ボタンを押すだけで日用品をAmazonに注文できる端末「Amazon Dash Button(アマゾンダッシュボタン)」を日本のプライム会員向けに発売した。価格は税込み500円だが、初回の注文代金が500円引きになるため“実質無料”で購入できる。

 Wi-Fi経由でネットに接続し、ボタンに登録されている日用品を1プッシュで注文できるIoT(Internet of Things)端末だ。キッチンや水回りスペースの壁などに貼り付け、日用品の備蓄が切れそうなときにボタンを押すだけで注文できる。

 「サントリー天然水」「フルグラ」など、商品ブランドごとに対応するボタンを用意。サービス開始時は、食料品、洗濯用洗剤、シャンプー、ペットフードなど41ブランドをそろえる。「お急ぎ便」などの配送サービスとの併用も可能だ。

 利用するには、まずAmazonのスマートフォンアプリを使い、ボタンとスマホをBluetoothで同期させ、Bluetooth通信による設定でボタンを自宅のWi-Fiネットワークに接続させる。次にアプリ画面に表示されるボタンごとの対応商品一覧(例えば、飲料水のボタンなら「500ミリリットル24本入り」「2リットル9本入り」など)から、そのボタンに割り当てる商品を1つ選べば初期設定が完了する。以降はスマホを介さず、Dash Buttonを押すだけで注文できる仕組みだ。

 ボタンを押すとスマホアプリにプッシュ通知が届くため、間違えて押した場合でもすぐにキャンセルが可能。またボタンを1回押すと、発注した商品の配送が完了するまでは何度押しても有効にならないため、誤って大量の商品が届くことはないという。子供がイタズラで押しても安心だ。端末のバッテリー寿命は数年間で、切れたときはAmazonが無償で交換する。

●メーカー向けにAPI提供 家電から消耗品を注文可能に

 Dash Buttonは、すでに2015年3月末に米国で発売されている。当初の提携先は18ブランドだったが、2016年12月時点で200ブランド以上に増え、Dash Buttonによる注文数は1年で約5倍に増えたという。米Amazon.comのダニエル・ラウシュDash Button担当ディレクターは「人気ブランドだと、Amazonでの注文の半分がDash Button経由になっているほど好調だ」と話す。

 Dash Buttonの“日本上陸”と同時に、メーカー向けサービス「Amazon Dash Replenishment」もスタート。家電製品とAmazonの注文システムを連携させるAPIを提供し、例えば洗剤や電球などの消耗品が切れそうになると自動でAmazonに注文する――といった家電の開発を可能にするという。すでにアイリスオーヤマ、エレコム、シャープ、船井電機、三菱レイヨン・クリンスイなどが対応機器の開発を始めているという。

 「決まった日用品を買うために、週末の時間を奪われるのは楽しいことではない。人々の負担になる日用品の買い物を消滅させることが、私たちの狙いだ」とラウシュ氏は語っている。
(ITmedia ニュース 12/5(月) 11:05配信より引用編集)

◆深読み:プリンターインク、用紙など事務用品にも

 対応機器の開発にエプソンやキャノンが名を連ねてないのは不思議だ。インクジェットプリンターのインクの注文に真っ先に応用できそうである。ただ、パソコンから印刷する際には、すでにプリンター制御画面上でインクの残存量をモニターし、なくなりそうになった色のインクをインターネット経由で簡単に注文できるサービスは展開されているため、ニーズとしては高くないかもしれない。プリンターメーカーは極力純正インクの使用を推奨しているため、Amazon経由の互換品の使用をあえて加速することになりかねないDash Buttonの開発にはジレンマを感じているはずだ。とはいえ、インク切れになったユーザーがAmazonから互換品をプライムお急ぎ便で注文するのに比べれば、たとえAmazon経由でも純正品をDash Buttonで注文してくれた方が遥かにいい筈である。
 さらに、コピー用紙などの注文には最適だ。いち早くDash Buttonに対応した事務用品サプライヤーが勝ち組に残るのは間違いないだろう。

 IoTを応用したAmazon Dash Button、今後、ますます未来の技術が身近になってくるだろう。

キャプチャ Dash Button.JPG
(ITmediaニューズより引用)

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